をお話しします。
これは中学生の頃だったかチューがくせーの頃だったか、小学生の頃だったか生姜くせーの頃だったか、大学生の頃だったか大便は臭せぇの頃だったか…
「無人島に1つだけアイテムを持っていくとしたら、お前だったら何を持っていく?」というイカした質問を友達のA君に聞かれたことがあった。
この時期は、何やらこの質問が流行っていて、そこもかしこも、ヤンキーもマジ坊も、ヤン坊もマー坊も、そこはかとなくこの質問が蔓延していた…。そんな時期だった。
オレは「サバイバルナイフ」
僕は「ライター」
おいどんは「さつま揚げでごわす」
ワイは「釣り道具」
など、この質問に対し、皆は選りすぐりのアイテムを答えていった…。
そんな事が流行っており、幾多の人から何回かこの質問をされていた私は如何せん嫌気がさしていた。
ただ、この質問には不思議な魅力があった。
動物界脊椎動物門ヒト科ヒト属サピエンス種サピエンスという分類で大きく括られている同じ「人」であるのに、一様ではない答えが出てくる…。
単純な質問のはずが、これまでの人生経験、育った環境、DNAに刻まれた記憶などによって、多種多様な答えが出てくる。なんてイカした質問なのだろう。
安直に「サバイバルナイフ」なんぞ答えようものなら、「こいつ人生経験ゼロか」、「ボキャブラリー無ぇわ」とか「面白く無ぇわ」など、質問する側と答える側でのマウントポジションのせめぎ合いが生じる難解な質問。
そのような人間社会の闇に嫌気がさしていたのかもしれない。それ以上でも以下でもない。
ただ、なんの偶然か、ふと「無人島に1つのアイテムを持っていくなら問題」の過去の記憶が私の頭の中に舞い降りてきた。
その当時に私は何と解答していたのか?それは…
「無人島に1つだけアイテムを持っていくとしたら、何を持っていく?」
「イヤ、まず無人島には行かない」
「イヤ、まず無人島には行かない」
これだ。
まず、私は鬼インドア派だった。
これは「鬼門という門の内側で自粛している鬼」も認めるといった意味での鬼インドア派である。
なので、「何を好んで無人島に行くオニ?」といった見解である。
しかも私は、妖怪人見知りでもあった。
これは、妖怪の如く人の前にはめったに現れない様からそう表現されている。
さらに私は、極度の潔癖症だった。
これはすごく潔癖症だったということだ。
まず、私が無人島に行くと仮定しよう。
無人島なので、人口の少ない地域にある事が多いはず。しかも島なので、おそらく船で行かなければならないだろう。
だとすれば、どこかの田舎の漁村から出港することになるだろう。ということは、漁師さんに「あそこの無人島に連れて行って下さい」とお願いすることが必要になる。
しかも、魚やイカの臭いが漂い、塩のベタベタ、魚の鱗、イカの墨などでコーティングされた船で行くことになるだろう。
まず、私は妖怪人見知りなので、漁師さんに話しかけることができない。
できたとしても潔癖症なので、船に乗れない。
というか、鬼インドア派なので、無人島に行こうと鬼思わない。
無人島に行くぐらいなら、家でイカ臭い液体を垂れ流している方がマシである。
ということで、無人島には行かない。
と、当時は捻くれた考えを持つ少年だった。
流行っていたこの話に「素直にノリたくない」、「オレは周りとは違う」などの意味のない考えを持っていた。
このため「全然この話面白くないから」的な雰囲気を出し、「イヤ、まず無人島になんて行かないから」という、話を前提から覆すような解答をしていた。
「周りとは違うオレ」、「一線を画したオレ」、「普通の人ではないオレ」を演じたかったのか、儚いプライドなのか、ただのバカなのか、無人島が嫌いな少年だったのか、当時はそんな感じだった。
本当は…
私:「無人島に持っていくもの?やっぱテレビやろwww!?」
友人:「イヤ、無人島に電気無いやろwww!!バカやなぁww」
私:「そっかぁwww」
みたいな、ノリをしたかった…。
「無人島に1つだけアイテムを持っていくとしたら、何を持っていく?」という難題に対する明確な答え。
自分の感じたまま、思いつくままのアイテムで良いよ。うん。まじで。
というしょーもない雑記も書いてます。
☞カテゴリ: 雑記
書き下ろし:2020年9月12日
リライト:2023年3月21日
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