次は、貸借対照表で、「自己資本率」と「流動比率」から、こちらの会社の財務体質を見ていきたいと思います。
①自己資本率
まず「自己資本」とは、調達したお金のうち、返済義務のないお金のことです(資本金や利益剰余金)。
そして、「自己資本比率」は、会社が調達したお金の内、銀行などに頼らず、株の発行や資本金などで調達したお金はどれくらいの割合か?を表す指標です。
一般的には、自己資本比率は高ければ高いほど良く、40%以上だと健全、50%以上になると非常に優良な財務体質と言われているみたいです。
②流動比率
「流動負債」(短期で返済しなければいけない借金)と「流動資産」(すぐ現金に変えられる資産)の割合を計算して、企業の短期的な支払い能力を判断する指標のようです。
流動比率も、数値が高いほど良く、200%以上が理想的とされている。逆に、100%を切っている会社は支払い能力が低く、資金繰りが苦しくなっている可能性があると言われているみたいです。
それでは、●6400 不二精機 を見ていきましょう。
⇒不二精機 IRライブラリー 決算短信
自己資本率は、徐々に上がってきていますが25%弱とやや心配域ですね。
流動比率は、100%程度とこちらもギリギリな感じかと思います。
ちょっと心配なので、続けてキャッシュフローについても見ていくとしましょう。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
本業で得たキャッシュでプラスが多いほど良いとされているみたいです。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
設備や株式など、企業は利益を得るために先行投資を行うものみたいです。
③フリーキャッシュ・フロー
営業CFと投資CFを合わせたキャッシュ・フローみたいです。
家計で言う貯蓄とかに当たるのかな?
では、●6400 不二精機のCFはどうでしょうか?
家計でいう収入にあたる営業CFは過去5年はプラスみたいですね。
また貯蓄?にあたるフリーCFも2019年はマイナスですが、過去4年は連続プラスです。
財務CFもマイナスの期間もあるので、借金も返している感じだと思います。
また流動資産が増えない要因は、営業CFで得たプラス分を、投資CFにそのまま当てている感じがしますね。
だいたい反比例の形になっています。
なんか今が「成長所(勝負所)」なんでしょうか?
ということで、財務体質はやや弱めですが、キャッシュ・フローを見た感じ、少し安心できる感じがしました。(たぶん…ね。素人なので実際は分かりません。)
次は、ROAとROEを見ていきましょう。
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