【少し反響のあった記事をリライトしています】
- 2022.8.6 リライト
前回は、順調に成長する会社かどうかを見分ける経営計画についてお話ししました。
「拡大路線」か否かですね。
◆◆前回の内容◆◆
さて今回は、実際に経営計画通りに事業を進めているのかを確認していきましょう。
計画通りに事業を進めてる?
まずはおさらいとして、JPHDの中期経営計画としては…
①経営管理体制の再整備
②新規事業への着手
ですね。
では、実際にしっかり事業が進んでいるかを確認していきましょう。
まずは「経営管理体制の再整備」からです。
以下は2020年期の決算説明会資料から抜粋しています。
☟JPHD 2020年3月期 決算説明会資料
運営施設が多くなってきたので管理体制としては「ブロック制」を施策として行っているようですね。
軍隊などや会社組織でも同じですが、管理する数が増加した場合、部や課などブロックに分けて管理した方が、より指示系統が明確になります。
また地域によって差がある(地域性や利用状況など)ので、地域ブロック制の方が反応が迅速になり良いかと思います。
次に「新規事業への着手」です。
ここはかなり重要な部分ですね。
こちらも20年期決算説明会資料より抜粋します。
ここはかなり大きく出ましたね。
まず「学研ホールディングスとの業務提携」を行いました。
会社の収入柱である「子育て支援事業」は飽和状態になってきたので、新しいサービスの創出として、学研と業務提携し、新たな価値・サービスを開発、提供するようです。
また会員制プラットホームにて園児・保護者の生涯顧客化(年齢に応じた必需品の購入サポートやサービスを提供)を狙うようです。
すでに「コドメル」という、コンテンツを1つ作っています。
内容は微妙ですが、園内でのメルカリみたいなもんですかね。
まぁ、捨てるよりは使ってもらった方が環境にも、お財布にも良いでしょう。
事業の柱にはならなそうですが…。
でもこれらに加えて、コンサルティング事業や研修事業なども行うようですね。
このように今後もさらなる「拡大路線」をしっかり狙うようで、事業としては中期経営計画通りの進捗を行っていると判断して良さそうです。
このようにファンダメンタルズ分析だけではなく、「本当に中期経営計画通りに事業を行っているか」も銘柄選択の判断の1つとしています。
皆さんの参考になるか分かりませんがΣ(´д`;)…